ジャーニーの代表曲、『Don't stop believin'』のYouTubeでの再生回数が、数日前に1億回を超えた。
こちら、公式には9年前の2010年10月20日に公開されているものでスティーブ・ペリーがボーカル時の
ライブ・イン・ヒューストンのライブテイク映像である。
同じ公式動画で、何故か公開が新しく2017年7月7日公開ものもありそちらは、再生回数は44,451,161回で、まだ大台にのるには数年はかかりそう。
再生100,103,000回を超えたこの9年前公開のものと、3年前からの公開のものを足すと、145,554,161となり、今はジャーニーに在籍もしていないボーカルが歌ったライブ映像が未だに再生回数を伸ばし続けている、このことに、いかにスティーブ・ペリーの声が当時素晴らしかったかわかるし、この曲を聴くときにペリーのものを選ぶのは、無理からぬことであると思う。
およそライブテイクとにわかには信じがたいくらいに歌声は伸びも張りもあり、ピッチは正確でリズム隊の二人(先日解雇された、ロス・ヴァロリーと、スティーブ・スミス)の下支えがあってこそだろう。
イントロは、ジョナサン・ケインのピアノからなので、ギターのニール・ショーンは拳で観客にアプローチをしている。
メインボーカルのペリーは、歌詞の一部を『ヒューストン』に置き換えたり、ニールのギターフレーズのまえで『ニール‼️』と手を手向ける。
どこまでも伸びてゆくようなペリーのハイトーンは、会場のホールに舞い上がるような声だし、どこを切りとっても画になる。
私も、休日などで時間があればDVDでヒューストンの映像を通して観るが、通勤やキッチンでの隙間時間にはYouTubeで観るので、いまでは全部のコマ?が頭に浮かぶくらいにはなっている。
ロックバンドのボーカル交代は特段珍しいものではないようで、洋楽を聴いていた学生の頃に好きだったサバイバーも、実は私が聴いていたのは2代目のボーカル(ジミ・ジェイミソン)だったとか、スティクスのボーカルが、デニス・デ・ヤングなのかトミー・ショウなのか区別がつかなかったりした。
シカゴはロックバンドではなかろうが、やっぱりピーター・セテラ在籍時のものが一番好きだし、何故ボーカルは長続きしないのだろうか。バンドの顔はボーカルであるのに、顔を替えるのは、、、何とも複雑でならない。
このDon't stop believin' は、曲のクレジットに
writer Steve perry Jonathan cain Neal schon
となっていて、ペリーが一番頭にある。
その本人はこの曲を今はもう歌わない。
しかもジャーニーを名乗る資格すら持たない。
ニールとケインは、まだ演奏もコーラスもするし、何なら先日はケインがピアノで弾き語りをしながらテレビに出ていた。
ケインは、同名の本まで出している。
ペリーは2年前のロックの殿堂入りをした時に、スピーチで『一緒に作った楽曲は、今も心のなかにある。バンドの皆とファンに、感謝をする』と言っていた。
晴れやかなスピーチだった。
しかし、涙が出るスピーチだった。
ペリーが二度と歌わない曲だから、再生はまたコツコツと伸びるのだろう。
今は歌わないあの声は、ここにある。
今もどこかで、流れているだろう。
Journey - Don't Stop Believin' (Live 1981: Escape Tour - 2022 HD Remaster) - YouTube