昨今、社会のしくみが変わりすぎていて、もはや私なぞは化石の如くの立ち位置になりそうだ。
大体、いまはわが社に高卒で入社してくる社員を見たことがない。
みんな大卒、院卒だ。
人事がそもそも高卒を採用していないようだ。
私は、高卒で入社した最初の職場には6年間勤務した。バブルが終わったのも目の当たりにした。
バブル後に、資格を取って転職をし、現在まで勤めているが、冒頭の『社会が変わりすぎて』が最近は骨身にしみるようになった。
古い人間だから何でも知ってて仕事をこなさないといけない。
でも、実は新規の業務は中々覚えられないし、何なら古い知識が邪魔してる感じも多々ある。
定年は延長が決定しているから65歳まで働くことが出来るとは聞いている。
がしかし!今ですらこの化石になりつつあるような私があと15年も職場に残って、
自分と会社にメリットはあるのだろうか?と真剣に考えている。
話があちこちするのだが、先日来、少しずつ断捨離を始めた。理由は、単純に『モノが増えたから』である。
このブログの最初の方の記事でCHAGE&ASKAのレーザーディスクの話なんかも、20年ものの段ボールに仕舞い込んでいたものだ。
私は、何気に物持ちがよく(ただ単純に捨てられない性格ともいうが)、ドえらい古い物が段ボールから発掘されている。
例えば、これだ。
日本労働組合総連合会、いわゆる『連合』の資料。
恐ろしい。。。
これまた20年モノではないか。
転職した先の会社で一時期、組合活動に組み込まれて1年ほど女性関係の労働環境の活動をした。その時の資料だ。
ちょうどその年に、関東へ転勤したので何かと思い入れがあったのだろう、資料を残してあった。
改正均等法や男女共同参画社会基本法に基づいた男女平等政策のことが、こと細かく記してある。この頃、私はまだ20代後半でアラサーではあったが離婚を経験して、人生一からやり直し!!スゴロクを振出しに戻したときだった。
何なら一生独身でいいや!仕事に生きてやる。くらいに思ってもいたが縁あって再婚し、子供に恵まれて今に至っているのである。
この資料を見ると、20年前からもうすでに少子化を懸念する記述はあちこちにあり、女性が働きながらいかに社会と家庭を両立するか、さらにどのように法整備していくのか、国も連合も、手を打ってはいたのだとわかる。
しかし、社会の変化に追い付くことは出来ていない。
もちろん、改善した面はたくさんある。産前産後休暇だけだったものが育児休業が認められ、その期間も1年から2年に伸びたことになるし、育児休暇も3年まで法律で認められ、休業給付金も手厚くなっているし、社会保険料免除期間は伸びたし、子の看護休暇も有給休暇とは別に取得出来るようになったし、マタニティハラスメントはダメ絶対。の教育も、他のハラスメント教育同様にずいぶんと浸透している。
しかしだ、待機児童数は都市部ではまだまだ未解決の感があるし、満員電車で赤ちゃんや幼児と乗ってくる子育て世代もいる。本人達も苦しかろうし、周りも子供やベビーカーが大丈夫だろうかと非常に気を揉む。
そして、未婚率もうなぎ登り、子供は減り続けて世界一の超少子高齢社会になった日本。
周りを見渡せば年配者ばかり。公園には、子供より高齢者の方が多いくらいに感じるときがある。
期待された団塊ジュニア世代はバブル崩壊とリーマンショックをもろに被ってしまい、就職も難しく未婚率をさらに上げてしまった。そして、何よりも出産可能な時期をもう過ぎてしまった。
だから会社は既に、新卒を採るのに四苦八苦している。いま社会に出るあたりの世代は平成8年9年あたりか?
因みに、
平成8年出生数は、120万7千人
平成9年出生数は、119万2千人
昭和45年出生数は、193万4千人
昭和46年出生数は、200万1千人(ここから4年が団塊ジュニア)
昭和21年出生数は、157万6千人
昭和22年出生数は、267万9千人(ここから3年が団塊世代)
上記のとおり、いま社会に出て来る世代は、
団塊世代の半分も生まれていないのだ。半分以下しかいない上に、産業構造は複雑化し会社も乱立しており、そりゃ新規採用もないわなぁ?と妙に納得してしまう。
(昨年はついに出生数は86万4千人)
若い人材が入社せず、定年が延びて居残る高齢社員。。。
いや、私もアラフィフ。もう高齢社員に両足入ってるんだわ、これはもう。
と、日曜日に、これからを案じていたら胃が痛くなってきましたわ。
私がいくら考えたところでどうにもならん。
本当に、老後は健康寿命で終わらせたい。
息子が社会に出て、結婚してくれて、孫を見れたら私の人生終了でよし。